ブレイディング製法とシートワインディングの違い

伝統の技×現代技術でカーボンを編み上げる。

ブレイディング製法による継ぎ目のないカーボンシャフト

伝統の技で高弾性のカーボン繊維を編む-現代技術がそれを可能にした

シームレス構造

周方向の振動数に差がないため、従来型のシートワインディングよりシャフト剛性に優れている。

巻組角度制御

なめらかな「しなり」を自在に設計可能。オーダーメイドのシャフト製作が可能です。

三軸構造

手元から先端まで連続したカーボン繊維が、シャフト全体のねじれを防止。

シートワインディングより高い剛性分布設計

●スチールシャフトの粘り

●つぶれ・変形に強い

●方向安定性良好

組みひも

ブレイディングテクノロジー

原点は京都の伝統工芸
組みひも技術

ブレイダー

シャフト構造の違い

シートワインディング(パッチワーク構造)

シートワインディング(パッチワーク構造)

※断面に重なりができる

ブレイディングテクノロジー(シームレス構造)

ブレイディングテクノロジー(シームレス構造)

※同心円で重なりが無い

ブレイディング製法の原理

三方向からカーボン繊維を編み上げる。
ブレイディング製法の原理

ブレイディング製法と他の製法との比較

  • ブレイディング製法

    材料・・・トウプリプレグ
    炭素繊維に樹脂を含浸させたもの

    カーボンイメージ01

  • シートワインディング製法

    材料・・・プリプレグシート
    炭素繊維に樹脂を含浸しシート状にしたもの
    カーボンイメージ02

  • フィラメントワインディング製法

    材料・・・炭素繊維、熱硬化樹脂


    カーボンイメージ03

  • ①炭素繊維の積層 カーボンイメージ04 マンドレルにプリプレグヤーンを編み上げる

  • ①炭素繊維の積層 カーボンイメージ05 マンドレルにプリプレグシートを巻く

  • ①炭素繊維の積層 カーボンイメージ06 炭素繊維を樹脂槽に潜らせ、マンドレルに巻く

②ラッピング
③硬化
④研磨
⑤塗装


  • ブレイディングシャフトの特徴 ●長所 ・炭素繊維を継ぎ目なく編み上げるため、粘りのある独特な打感を持つ。 ・スパインが無く、周方向に剛性が均一。
    可変式ドライバーの効果が最適に得られる。
    ・部分的に繊維の角度を変えることが可能で、自由度の高い設計が可能。 ・振動減衰特性に優れ、打感がソフトで、手首等への負担が軽減できる。 ・編み上げた繊維により、シートにはない独特の意匠性が得られる。 ●短所 ・加工スピードが遅く、高価。 ・繊維の組み合う部分が重なりとなり、シートワインディングと比較して、剛性が落ちる。 ●断面形状 カーボンイメージ07

  • シートワインディングシャフトの特徴 ●長所 ・強度に優れ、軽量化が可能。 ・最低限の設備でも生産が可能。 ・パッチワーク式で設計の自由度が高い。 ●短所 ・手作業によるバラツキで製品に巻きムラ等がある。 ・継ぎ目があるため、周方向の性能にバラツキが発生する。 ・一方向に硬く、柔軟性が無い。 ・スパインがあるため、調整が必要。 ●断面形状 カーボンイメージ08 ●SW製法の不良例 カーボンイメージ09

  • フィラメントワインディングシャフトの特徴 ●長所 ・継ぎ目がないため周方向の性能が安定する。 ・省人化により生産効率が良い ・角度層のみの構造によりトルクが小さい ●短所 ・ストレート層がないため厚みが必要となり重くなる ・直前で樹脂をつけるため含浸不良が多く強度が低い ・設計自由度が低い

シャフトスペック比較

  • 組物
  • SW
  • FW
  • コスト
  • ×
  • 軽量化
  • ×
  • 剛性
  • ×
  • トルク
  • 意匠性
  • ×
<補足>

スパインとは?

スパインとは背骨の意味で、シートをマンドレルに巻きつけたときの巻き始めと巻き終わりの重なりで厚みが増し、やや硬い部分として残る。

スパイン

スパインのイメージ

↑  
ブレイディングシャフトはスパインレス

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初投稿

Fri, 2015/03/27 - 17:19
ブレイディング製法